4羽の子ツバメ

 

例年よりは遅めの4月 半ばに我が家の駐車場にツバメのツガイがやってきた。

 

主人と私が待ちに待ったカップルだったので今年こそは子育てを成功してもらいたく様子を観察する毎日だった。

 

ツバメたちは駐車場にある古巣に少し手を加えて後に住み着き、4月の終わり頃には卵を産んで温め始めた。

 

昨年のツバメが産んだ卵は無精卵だったため、ヒナの姿を見ることが叶わないまま母ツバメは立ち去るという悲しい出来事があったので、今回も無事に雛が生まれるかどうかが気がかりな私は事あるごとに駐車場の巣を眺めていた。

 

5月の半ばを過ぎたころ母つばめが頻繁に巣から離れて行き来する姿がみられ、巣からは子ツバメの姿は見えずとも卵が孵ったのは確実で心躍る思いで見守っていた。

 

そして、その後子ツバメたちが4羽ということも確認できるようになると、彼らは日を追うごとにすくすく成長し、今や巣は手狭となり子ツバメたちはビッチリと身を寄せ合って元気に親から与えられるご飯を要求していた。

 

過去には何回か途中で古巣が崩壊したこともあったので、私はマスクメロンに使われている半円の敷き紙を巣の型に合わせて切ったものを巣の外側から貼り付け、しっかりと補強した。

 

 間もなく巣立ちが始まり、子ツバメたちがスタジオの回りを乱舞する素敵な光景が見られるはずである。