小倉佐知子バレエスタジオ第28回発表会は藤沢市民会館大ホールにて5月5日の子供の日に開催される。
いや、今度こそは開催したい。
元々は昨年の8月14日開催予定であった発表会だが神奈川県による新型コロナ感染拡大防止の要請に応じて期日不明のままの延期となったのである。
今思えば、発表会の延期は私をはじめとするスタッフ陣は勿論のことではあるが発表会を楽しみに日々のレッスンに励んできた生徒達の落胆は計り知れないものだったに違いない。
延期となった発表会の開催が実現できる可能性はまったく分からなかったが、とにかく次の開催のチャンスのためにと会場の予約に奔走した結果、通常では殆ど勝ち取ることの難しい5月5日の子供の日の予約を手に入れることができた。
”不幸中の幸い” を感じた。
さて現在はというと、その発表会に向けてのリハーサルも着々と進み、本番まで後2週間足らずを数えるに至った。
プログラムの完成に伴って次々とレンタルの衣裳が届き始めるとスタジオのロビーは衣裳箱で埋め尽くされ、発表会間近のいつもの光景となっていった。
そんな光景を目にしながらロビーを出入りするたび私は
・・・今回はきっと発表会が開催できる・・・と実感し、又信じてもいる。
稽古場で作品を踊っている子供たちの目は集中し、また輝いてもいる。
それを指導している先生方の目は真剣だ。
どちらもいい眺めである。
だから私はバレエが好きなのだ。