3月20,21日に新国立劇場バレエ研修所の卒業公演でもある「エトワールへの道程」が新国立劇場中劇場にて開催された。
プログラムは1部に牧阿佐美先生振り付けの S・グノー曲「ワルツ」にパ・ド・ドウ3作品などのバレエコンサート、2部には「ライモンダ」第3幕より抜粋で”グラン・パ・クラシック”を東京フィルハーモニー交響楽団に指揮に井田勝大氏を迎えての演奏で上演された。
コロナ禍に加え緊急事態宣言下でもあることから客席は50%以下に留めての開催となったが通常よりははるかに少ない観客にもかかわらず暖かい拍手で終始し、若いダンサーたちの舞の宴は好評の内に幕を下ろした。
小倉佐知子バレエスタジオからは研修生に菅沼咲希と安達美苑が、予科生に久我音寧が在籍しているがこのたびの2日間における公演では、私は彼女達が与えられた役柄をそれぞれに最善を尽くして踊りきっていたように思えた。
彼女たちにとっては今後歩むであろうバレエ人生において、今回の公演では思い出の一つとなる貴重な時間を過ごすこととなったに違いない。
この公演終了に併せて研修所は春休みとなり、4月中旬より新入生が加わっての新しい学期が始まる。