新型コロナウイルス感染もようやく下火になりつつあるようで・・・
”人類はウイルスに屈することは無かった” といっていいのかもしれない
特に日本人は国からのお願いだけで何の罰則もなかったのによく頑張ったと思う
そして頑張っている種族が我が家の駐車場にもいた
コロナ真っ盛りの4月中ごろに渡ってきて我が家の駐車場の古巣を修復して子育てを始めた燕夫婦である
夫と私は彼らがタマゴを温め始める頃から、駐車場の入口に木製の簡易フェンスを並べたり、燕のサイズだけが出入りできる木枠を設置したりしてカラスの襲撃に備えていた
そして無事に雛が誕生して親燕から食事をもらう時にはチョロチョロと顔を出し始めた6月はじめ・・・
春風が強いある朝、フェンスが風に倒された隙にカラスが侵入して巣を壊し(写真左はじ)、何羽かの雛はおそらくカラスに食べられ、残された1羽の雛も車のフロントガラスの隅っこに息絶えていた
親燕たちは唯々呆然と、息絶えた子燕を手にする私を見下ろしていた
・・もう、巣を捨ててどこかに行ってしまうに違いない・・とガッカリしているのもつかの間、何と親燕たちはすぐ次の日から他の古巣を再び修復し始めた
せっせ、せっせと新しい土を運び、自分の唾液で固めて第2のマイホームを建築し、やや完成間近となったその時!今度は元の古巣と新築中の巣とのつなぎ目が上手く接着していなかったのか、バラバラと無残に崩れ落ちてしまった
何と不運なご夫婦、・・きっと今度こそこの駐車場の古巣には見きりをつけて出ていってしまう・・・
そう私たちの方が諦めていたら、”3度目の正直” とばかりに燕夫婦は3つ目の古巣をリホームし始めた(写真中央と燕が作業中の右はじ)
彼らのあまりの逞しさと努力に感動した私たちは、「よし、それなら私たちもトコトン応援せねば」と風で倒れることのないアル三制のアコーディオンフェンスを購入して万全の備えで協力した
今度こそカラスに襲撃されることもなく子育てに成功して可愛い雛燕の巣立ちを目にするのを楽しみに、日々彼らを見守っていくつもりだ