2019年1月2日、箱根駅伝の往路が開始
ランナーが藤沢市に到達し始める10:00前、いつもの私は藤沢駅方面からマラソンランナーを応援するために国道に向かってくる人並みをかき分けて駅へ向かうのだが今年は様子が違った
昨年の暮れギリギリ迄牧先生とリハーサルを共にしていたので、恒例になっている”1月2日に牧先生宅にご挨拶に伺う”ことを今年は取りやめにしたのだ
牧先生もこのところの忙しさで疲れ気味で、お正月は誰とも会うこともなく1日中リラックスしてお過ごしになることを選ばれ、私も同じ気持ちだったので何時もと違う”1月2日”となった訳だ
藤沢を走り抜けるマラソンランナーの沿道で「わーわー」とランナーに声援を送るべく私と主人が出かける支度をしていると、プードルのリボンがさも自分も一緒に出かけたそうにじゃれついてきた
ペットショップの店員さんは
「お散歩は6ヶ月くらいからですね」
と言っていたのを思い出し、リボンの月数を数えてみたら生後5ヶ月目が過ぎようとしていた
まだ1ヶ月足りないがお正月でもあることだし(余り関係無いがこじつけた)リボンのお散歩デビューをすることに決め、真新しい赤いリードをリボンの身体に装填した
リボンにとっては何が何だか分からないまま余り歓迎したくない装具を身に付けられ、さっきのはしゃぎ用は何処へやら、一転不安な気分に包まれながら主人に抱っこされてマルチと供に家を出発した
国道を目指して歩く人々に混じって畏怖を抱くかのようにリボンの目はキョトキョトと落ち着きがなく、試しに・・・と主人が道路に降ろしてみたところ、彼女は座り込んでフリーズ状態となって震えていた
すぐに今度は私が抱っこして目指す沿道にたどり着き、暖かそうな日だまりの場所を選んでリボンを降ろすと先ほどよりは怖がらずじっと座って道路の方を眺めていた
ランナーが目前を走り抜ける時には私はリボン左手に抱き声援を送りながら、右手で携帯をかざしてランナーに向かってシャッターを切り続けた
側で、「リボン、落とすなよ!」と心配そうな主人の声がした
そして全てのランナーが走り過ぎたところで、私達が家に帰り着くとリボンは何事もなかったかのように自分のペースではしゃぎまくり、その後間も無くスヤスヤとお昼寝に入っていた
若いっていいなー、羨ましいなー
リボンのお正月はこのように明けたのでした