愛犬ラッキーの死

3ヶ月以上も前の出来事です。

 

私が ”ワガノヮ280周記念ガラゴンサート” でのモスクワ滞在の最後の日、6月16日未明に愛犬ラッキーは突然急死してこの世を去ってしまいました。

 

私に「さよなら」も言わずに・・・

 

もともと、3年程前からラッキーは免疫異常の病気にかかり、それからはずっと免疫抑制剤を処方されて他の薬と併せて2種類の薬を毎日飲み続けて命をつないできました。

 

ラッキーの免疫異常の病気とは、

<自身の免疫が赤血球を殺していってしまい、極度の貧血状態に陥る>

という症状の病気で、この病になってからは毎月必ず通院しては血液検査をして身体のバランス状態をチェックしていました。

 

更にはこのところ肝臓も弱り、心臓も肥大してきてよく変な咳をするようになり、お散歩の時に装着するハーネスも咳が出てしまうために使用できなくなって来ていたことを考えると、ラッキーは一見元気を装って普通に見えていたけどかなりキツい健康状態だったのかと思います。

 

突然の死が彼を襲った日、朝ご飯はいつも通りに食べてお昼頃までは何も変わったことはなかったのに、午後になって彼は2回ほど食事を吐き戻したそうです。

 

運の悪いことにその日は主治医の病院がお休みの日で、主人は緊急の際の番号に電話をして対処法を仰いだところ、「2度も吐いたなら夜ご飯は今日は抜いて、安静にささせ、明日朝一番に診療しましょう」

との指示をもらい様子を見守ることにしたのでした。

 

しかし翌日の深夜の2:00頃、気になった主人がラッキーの様子を見にいくと既に彼は虫の息でした。

 

主人は彼を腕に抱いて一緒に30分ほど過ごして後、一見様子が落ち着いて来たように見えたのでラッキーの一番のお気に入りの場所に寝かせて主人も仮眠に入り、2時間後の明け方の4:00に再度見に行ったときにはラッキーは既に息を引き取った後でした。

 

モスクワのマリオットホテルの部屋で主人からのメールでこの悲報を目にしたときの私のショックは今でも生々しく覚えており、すぐに主人へ電話を折り返して泣きながらラッキーが死に至るまでのいきさつを聞いたのでした。

 

”人間を始めこの世に生まれた生きとし生けるもの全てはいつかは必ず死を迎える”

この提言は100も承知なのですが愛するものの死の悲しみはぬぐうことは出来ません。

 

ラッキーが天国に召されてから約3ヶ月が過ぎようとしていますが、未だ私の脳裏にはラッキーが住み着いていて何かする度に・・いつもならこんな時にはラッキーが・・・と面影を追ってしまう自分に気づきます。

 

残されたマルチーズのマルチもいつも彼の我が儘を受けてくれた相棒の不在に、日々淋しく、所在なく、心なしか元気がありません。

 

でも、時間は少しづつではありますが私の心を癒やしてくれて、最近では明るい顔でラッキーの墓前にお水や好きだった食べ物を備えてラッキーの可愛い写真に話しかけられるようになってきました。

 

「おはようラッキー、元気? 私も元気よ、今日も仕事頑張るから見守っていてね」と。