バレエ・アステラス 2018

7月28日(土)新国立劇場バレエ研修所主催「バレエ・アステラス 2018」は海外で活躍している日本人ダンサーを招いてのイベントで、今回は9回目を迎え、好評のうちに幕を閉じた

 

私は前回までは観客の側であったのが今回は主催側で、同時に研修生が舞台で踊るのを指導し、管理する立場でもあった

 

過去、私は牧阿佐美バレエ団バレエミストレスという立場に専念し、公演に関して言えば殆どが牧阿佐美バレエ団公演に携わることで数十年を過ごしてきた

 

そして今回の「バレエ・アステラス 2018」公演では私は立場は主任講師であっても設立17年目を迎える研修所に於いては新米であった

 

そんな私を二人の補佐役の若手講師の方達が終始支えてくれたことは、私にとっては先々頼もしい相方を得た確信となりにわかに心が軽くなったのを覚えている

 

参加した日本人ダンサー達のレベルは高く、総稽古に於いては間近で見る事が出来て楽しませてもらったりもしたのだが、総監督の牧先生の隣に座る立場では外にも中にも気を使うことが多く、言葉に表わしずらい疲労を感じたものだった

 

1日だけの公演とあって1814席のオペラパレスはほぼ満席に近く、公演はおおいに盛り上がってフィナーレを迎えた

 

フィナーレとなると、自分たちの緊張に包まれた出品作品を終えた事も手伝ってダンサー達は思いっきりリラックスし、ステージを自由に踊りながら通過していった

若さに溢れた彼等を目にした時、私は自分の歳さえ忘れて仲間になったような錯覚と共にバレエの魅力に存分に浸った

 

4月1日に就任した新国立劇場バレエ研修所主任講師のお役目はこの公演を以て夏休みに入り、前半期をなんとか終了したのである