レストラン”ボリショイ”に到着すると、既に席が用意されていてK大使ご夫妻と参事官が出迎えてくれた
牧先生、研修所主監のNさん、ロシア在住のYさんは大使達とは既に旧知の仲のようで懐かしそうにご挨拶を交わしていた
私はN主監より大使に研修所の主任講師として紹介されたが、K大使はとても気さくな方で私はすぐに打ち解けて親交を深めることができた
私達は大使推薦の美味しい食事を堪能しながらもロシアを始め世界のバレエの歴史や話題となった作品、名ダンサー達の話に終始した
食事が中盤にさしかかった頃には、N主監の携帯に別行動で1日遅れで成田を発った研修生達及び事務方のA・Bグループが無事ホテルまで到着したとのメールが入り私は安心し、密かに胸をなでおろした
大使と参事官は、私達の話の中に新しいニュースや初めて耳にするバレエの話になると食事中にもかかわらず素早くメモをとることを忘れてなかった ・・・流石・・・と思った
3時間ほどの食事会は最後のメニューとなったコーヒーと共に和やかなムードで終りを迎え、私達はワールドカップで賑わう夜のモスクワを宿泊先であるマリオットオーロラホテルに向けてお喋りしながらゆっくりと散策して帰って行った
牧先生やN主監とのこのような時間は日本では毎日がレッスン・リハーサルに加えて諸々の雑用に追われ、殆どと言っていいくらい無いだけに私にとってはある意味とても貴重な時間となったように思える
ホテルに着いて明日の朝食時間を決めた後は今後のハードスケジュールに備えるためその場で各々の部屋へと解散していった
私は時差を埋めるべく他の事は一切手をつけず、早めに休むことにしたのだった
ボリショイ劇場での2日間(18.19日)の興味深く刺激的は体験は次回(その3)でお話します
*写真左は夜(この時期はロシアは白夜)のモスクワの街
*写真右は翌日の午前中にYさんに案内されて食品や水を購入した伝統ある建造物を改造しての兆豪華
なマーケット