ジュニア科のMちゃんが10月いっぱいでスタジオを退会する
Mちゃんはキッズ科からジュニア科になる現在までの16年間も私のスタジオに在籍していた
今年のサマーバレエコンサートでは「くるみ割り人形」第2幕より ”金平糖” のグラン・パ・ド・ドウを華麗に舞って、本人にとっても指導する私にとっても16年間の最後を飾るにふさわしい作品となった
こんな作品が踊れるようにまでなったところでバレエを辞めるのは勿体く、指導者の私としては残念ではあるが人生の目標や過ごし方は人それぞれなので、巣立ちと思って送り出すことに賛成した
彼女にとっては最後のレッスンとなった10月末日のジュニア科クラス終了後、
「皆さんMちゃんは今日が最後でスタジオを退会します。今後は大学での専攻科目に専念していくそうでーす」
と私が大きな声で皆に告げると・・・
Mちゃんと仲良しのこれまた別のmちゃんが
「先生、今いる皆とMちゃんを囲んで写真を撮りたいんですけどいいですか?」
と許可を求めてきた
「勿論いいわよ」と私 「先生も一緒にお願いします」とmちゃん
「え?私は一昨日既にMちゃんと2ショットで記念の写真を撮ったし、レッスン後のこんな疲れた顔で若いみんなとは・・・皆だけで撮れば・・・」と辞退すると
「ダメです。先生が一緒じゃないと意味ないですから」とかなり積極的なmちゃん
そこまで言われればまんざらでもない私は承諾して、「じゃあリハーサルが後に控えてるんだからさっさと撮りましょう」と言ったとたん、私の想像に反して皆は10秒もかからないで集合した
驚いた!
バレエの動きでは不器用だったり、消極的だったり、間がとれない子達がこういうこととなるととても手際が良く喜々として動く
この場のリーダーとなっているmちゃんは携帯を撮影のシャッター10秒前に設定して、自分も素早く加わると皆でカウントダウンの合唱
・・・5,4,3,2,はいピース!! カシャ・・・
そして笑い声がスタジオに響き、Mちゃんの写真撮影による送別会は賑やかに終了した