私はいつも発表会のプログラムが届くとすぐにその場で段ボール箱をこじ開ける
プログラムを手に取り、期待感と不安感が入り混ざったトキメキと供にパラパラとページを送って色合いやデザイン、紙質などを確かめた上、自宅の居間に移動して再度じっくりと見聞しなおす
過去に校正のために送られてきたものやパソコンの画面で眼にした時と、現実に仕上がってきた本物とは当然のことながらまるで違う
プログラムの制作でおいては、内容に関しては事前に何度も打ち合わせを済ませ、デザインや紙質に関しても相談済みで、すべてが納得してのことながら思いもかけないことが時々起こる
校正の段階では何人もの目で関係者の名前の誤字や色合いや文字の大きさを確認したはずが、1名の名前に誤字があったり、各クラス紹介の写真の色合いが濃すぎたり薄すぎりたり・・・等々
さて今回は、というと幸い誤字は無いことが分りほっと胸をなで下ろしていたところ、1~2日してテーブルの上に置いてあったプログラムに眼をやると表紙の縁が反り返っていた(写真右)
今までのプログラムには無かったことなので私は慌て、表紙を反対方向に丸めてみたり、しばらくは重しをのせてみたりいろいろ工夫して見たが、やはり反り返ってしまう
表紙のデザインやそれぞれのページの色出し・構成などが私好みに仕上がっいて満足していた矢先のことだけにその失望感は多きかった
業者の方に質問してみたら、
「今回は ”プログラムを軽くしたい” という先生の意向のために紙の厚さをいつもより薄くしてしかも表紙には<PC加工>という艶を出す特殊加工を施した結果と湘南地方(海岸沿い)独特の湿気のせいで紙が反り返る現象が起こった」 との説明であった
言われて見れば・・・なるほど・・・と納得に近い思いはあるものの、やはり残念な思いが残った
生徒達がステージにて発表する作品に対する強い思い入れもさることながら、プロクラムに対する思い入れも大きい私にとって今回のことはショックと同時に勉強にもなった
残念、悔しい、の思いは早く忘れて”貴重な経験”と思い次回の発表会に役立てることにしよう