9月23日(水)<平成27年度日本ジュニアバレエ オーディション>が、渋谷区富ヶ谷に所在する橘バレエ学校の館内にて行われた。
審査員には牧阿佐美先生をはじめとする私を含めての4名。
午前10:30から小学4年、5年、6年、中学1年以上の4クラスに分けて行われ、各クラスの審査時間は1時間15分。
バーレッスン、センターワークにトウシューズを履いての動きを審査する。
小学4年の部には、まだ幼さが残っている子が多くて正確なポジションからは程遠く、動きもたどたどしいのだがそれだけに一生懸命さがまともにぶつかってきて、つい、点が甘くなってしまう。
5年、6年くらいになると、歳相応の体格の子達以外に既に私よりも身長が高く欧米並みのプロポーションの子もいて、時代の進歩を感じさせられるものの動きに関してはまだ子供らしさが大いに残っていて微笑ましい。
中学1年以上高校1年迄のクラスは半数以上が身長も含めた体格が既に大人を感じさせる程になり、それぞれのポジションやテクニックにも大きな幅が生じてくる。
動きの確かな子は力強くそれなりに見応えが出てくるが、そこまでに達していない子達は重さを感じさせて欠点も露出し易い。
私達審査員にとって ”子供たちの真剣な姿勢に応えた結果を出したい” という思いで取り組んだ4クラスの審査(約5時間)だが、終了後にはさすがにどっと疲れが溢れ出た。
応接室でのオーディションの結果を論議するときに出された和菓子と日本茶がことの他美味しく感じ、館を出たら通りにある金木犀の花の香りに緊張で疲れた私の気持ちは一気にほぐれた。
疲れはしても、バレエに大きな夢を託そうとする100名近いフレッシュな子供達と共に過ごした時間は今もこれからも私にとっては貴重な時間といえる。
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