今迄、牧阿佐美バレエ団定期公演”くるみ割り人形”はクリスマスにちなんで12月中旬に上演されてきました。
この度はホームグラウンドともいえる<ゆうぽうとホール>が9月末に閉館するにあたり、牧阿佐美バレエ団<ゆうぽうとホール>最後の公演演目として9月5日~6日に上演されたのでした。
”くるみ割り人形”のドラマはクララという幼い少女が雪の降るクリスマスの夜に見る夢を中心に描かれていることから、今のように冬とは言い難い季節に上演するのには
・・・見てるお客様の方はいささか違和感を感じてしまうのでは?・・・
と思いきや、幕が明いてみればクリスマスムードには欠けるものの、子供の夢が満載のこの作品は踊り手たちが好演したことによる見応えのある公演となってお客様からも盛大な拍手をいただくこととなりました。
<ゆうぽうとホール>は設立から現在に至るまでの33年間、牧阿佐美バレエ団他、多くのバレエ団の公演をも支えてきましたが建物の老朽化が進み、やむなく取り壊しとなるそうです。
スタッフ、ダンサー共にこの会館との別れは住み慣れた古巣を離れるような一抹の寂しさを感じますが、何事も前向きに捉えるべく会館もバレエ団も新たなるものに向かって飛躍して行く定めのようにも思えます。
来年の”くるみ割り人形”はいずこの会館で?
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