私は4歳の時からバレエを習い始め、今年でバレエ生活○○年となりました。
長いバレエ人生を過ごす間、様々な想いや経験がありましたが今回はトウシューズに関してのお話しをしてみたいと思います。
トウシューズはバレエの歴史においては奇跡の登場と言っても過言では無いほど作品や女性ダンサーの動きにファンタジックな可能性を広めていきました。
そして、そのことは同時に女性ダンサーがバレエに於いて特別な地位を確保する切っ掛けともなりましたが、ある意味苦難の始まりともなったのです。
ステージで美しく幻想的に舞うバレリーナにあこがれてバレエを習い始め、数年後にトウシューズを手にした時の喜びに満ちた想いは、バレエに携わったことのある方ならだれでも経験しているに違いありません。
しかし実際にトウシューズを履いて踊ってみると想定外の不便さや足への負担、痛さなどを痛感することとなるのですが、最も多い例が外反母趾の炎症による痛みで、この痛みを抱えながら踊るのは殆んど拷問に近い苦しみでもあります。
この炎症は一つには生まれつきの足の形がトウシューズに向いていない場合、又は足の土踏まずの使い方や訓練がトウシューズを履きこなすまでには至っていない場合などいくつかの要因が考えられますが、これ!といった治療方法はしばらくの間ハードな動きをストップさせて様子を見る以外無いのが現状のようです。
端的に言えば<我慢するほかは無い>という事ですね。(私の経験ですが・・)
とは言いながら、子供も大人もプロも趣味の人達も目指すバレエ芸術の魅力は伴う苦痛よりも遥かに大きく、気が付いて見ればトウシューズと共に歩んできた現在があり、又これからも夢見る未来に向って歩んでいくのではないでしょうか。
なにはともあれ<ビバ!トウシューズ>
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