インプラント(その3)

インプラントの手術に向けて3回にもわたる麻酔注射によって下顎の感覚がほとんど麻痺状態になった私は看護師さんに案内されて手術室に向いました。

 

ものものしい設備が設置してある部屋を想像していた私は、案内された部屋は個室になっているだけで設備等は通常の寝椅子式になる治療台と同じであることに救われた思いがしました。


いよいよ本格的なインプラントの手術の始まりです。

 

院長先生は「ハイ、口を大きく開けて舌を動かさないようにしていてくださいよ。少し長い時間かかりますが、作業を中止して欲しかったら右手を挙げてくださいね」と、私に注意を促した後、手術に取り掛かられました。

 

麻酔がよく効いているおかげで手術中は何の痛みも感じることはありませんでした。

 

インプラントの手術にかけては大ベテランの院長先生は途中、私のストレスを考慮しての小休止を入れたうえ、三本のインプラントと増骨剤を埋め込み、歯茎を縫い合わせる過程を滞りなく終了させました。

 

要した時間は約1時間45分でしたが、私には3時間くらいの長さにも感じました。

 

何がつらかったかって?

小休止があったとはいえその前後、1時間近くもの間めいっぱい口を開いて舌も止めているのは、初めての経験で流石に心身共に疲れました。

 

でも、先生の高度な技術のお陰で手術は順調に終わり出血も思ったより少なく、今では歯茎ももとどおりに回復していますので、先生には感謝するばかりです。

 

増骨剤が私の顎の骨にしっかり馴染む9月には3本の新しい歯が設置され、思う存分に食べ物を噛めると思うと・・・思い切ってインプラントの手術をして良かった・・・

しみじみ思う昨今です。