オメデトウ!お疲れさま!

ご紹介した写真はスロヴァキア国立バレエ団公演「クルミ割り人形」

第二幕の金平糖と王子です。

 

王子は当スタジオ出身の上中祐樹君(21歳)で、この度主役に抜擢という幸運に預かった世界での活躍を夢見る若手ホープです。

 

この「クルミ割り人形」は2014年11月27日~2015月1月3日にかけて16回公演が催され、祐樹君は初日を踊らせてもらえるという光栄な役目をいただいた上、開催期間中には4回の公演に主役を務めて好評を得ることができました。

 

元先生である私としては本当に自分のことのように嬉しく、現地まで赴いて見ることが出来なかったのは今でも非常に残念な想いです。

 

祐樹君は平成14年、彼が8歳の時にスタジオに入会してきました。

 

ホッペがぷっくりとして赤く、男の子らしく凛々しいというよりは愛くるしくて可愛い子だったのをおぼえています。

レッスンに対しても特別に意欲的ではないものの、さりとて嫌々ながら・・・というわけでもなく休まずに黙々と女の子に混ざって動いていました。

 

牧阿佐美先生が主宰の<アサミ・マキ ジュニアバレエトゥループ>(通称AM)に入会し、ボーイズクラスにおいて小嶋直也先生に師事するようになった頃から、祐樹君はめきめきと上達し始めて、意欲も夢も膨らんできたように記憶しています。

 

そして、たまたま出場したコンクールにおいて、思いもよらずウイン国立劇場バレエスクールの関係者に留学許可を提示され、彼なりに悩んだ末に留学を決意したのでした。

 

今回の「クルミ割り人形」の主役を担えたのは単に幸運に出会ったというのではなく、彼が自身の努力と研鑽の末に自分の手でつかんだ幸運なのだと私は確信しています。

今後に向けてはこの貴重な経験を生かし更なる飛躍を遂げてほしいと願いつつ、彼の成長が大いに楽しみみな私であります。

 

祐樹君、本当におめでとうございました。そして、お疲れ様!