紗良との1日目は無事に過ごし2日目の朝のことです。
紗良はパパに抱かれてリビングに来ましたが、まだ寝ぼけているせいかあまり機嫌が良くありません。
朝食の前にパジャマを着替えさせようと思い
「紗良、お着替えしようね」と言うと、なんと
「イヤ!」
「アラ、ご飯はお洋服を着てから食べようね」と言う私に大きな声で「イヤー!!」と叫び
パジャマのボタンを外そうとする私の手を邪険に払いのける権幕。
・・ここは我儘を許してはならんぞ・・と先生根性がでてきた私は
「パジャマのままの人はご飯は食べないのね!じゃあ、おやすみなさーい」と厨房へ・・・
パパである息子の真平は<女の抗争には関わらない>とばかりにパソコンと向かい合ったままノーコメントを決め込んでいました。
私も紗良がどう出るか様子をみることにして、マイペースに厨房で朝食の支度をしていると、紗良は私の言葉を理解してバツが悪くなったかのようにすっかり私の側には近付かず、小さな声で独り言を言いながらウロウロと遊んでいる振りをしています。
・・・パパはお仕事みたいだし、バアバはチョット怒っているみたいだし、ママはいないし・・・
10分くらいしてすべての朝食がテーブルに並んだところで少し紗良が不憫に思えてきた私は
「紗羅ちゃーん、ご飯ですよ、早くおいで・・」と声をかけると、
・・待ってました・・とばかりニコニコしながら走ってきたのです。
結局は紗良の我儘を許してしまう形になってしまったのですが、その後はガラリと素直になって
上機嫌でパパと一緒に朝食を沢山食べました。本当に可愛いの一語につきますね。
そして食後にはすんなりとパジャマの着替えにも応じてくれたので今朝の私と紗良の抗争は一見落着となりました。
でも結局は紗良の勝ち・・・ということですね。
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