スコットランド旅行で湖水地方のウインダムを訪れた時のことです。
街中に<ピーターラビット>専門ののお店があって様々な可愛らしいグッズが販売されていました。
それらの中で<ダックのお母さん>の小さな缶を見つけた私は
・・・何が入っているのかしら?・・・
軽く振って見るとカラカラと音がしたのでドロップが入っているものと決めつけて
・・・ドロップなら紗良にあげよう・・・
ろくに中身の説明書きも読まずに買ってしまったのです。
帰国して後に紗良と会い、いくつかのお土産と一緒に<ダックのお母さん>の缶も見せると
紗良が「パっ」(開けての意味)と言うので缶のふたを開けてみたらアララ!
中身はドロップでは無くてミントのラムネだったのです。
ミントはまだ紗良には時期が早いかとも思われましたが
・・・一つくらいなら試させてもいいかな・・と白い小さな粒を手に取って紗良の手に渡すと 紗良は何のためらいもなく口の中に運び入れました。
そして不思議な顔をしながら用心深く口を動かしているうちに顔が輝いてきて・・・なんと 紗良はミントの味をすっかり気に入ってしまったのです。
そして次の瞬間、缶の中の粒を器用に3~4粒いっぺんに手にとって全部口に入れて美味しそうに舐めたり噛んだりし始めました。
私は慌てて缶の蓋を閉めて
「はい!もうおしまーい。また後でね」とバッグの中に隠してしまいました。
その後も紗良はミントの味が忘れられないらしく、思い出しては私のバッグを指さして覚えたばかりの言葉で「もっと、もう一回、ぱっ」とミントのラムネを催促をするのです。
根負けして缶の蓋を私が開けようとすると、紗良は<この世の春>のような幸せそうな顔をして待ち、蓋が開くと嬉々として白い粒を口に入れ、かみ砕いてしまうと早く口の中から美味しさが終わってしまうのを惜しむかのようにゆっくりと味わって舐めるようになりました。
まだ生まれて2年足らずの紗良にとっては、人生の中での一大発見の一つのような出来事となったお土産でした。
コメントをお書きください