昨日の夕方のことです。
発表会が終わっても様々な残務整理に囚われ、あわただしく一日が終わろうとしていた時、何時ものように厨房の窓から西方を見ると、ほんのりと夕焼けに染まった富士の姿がありました。
心に染み入るようなその佇まいに思わず
・・・なんて素敵なの・・・
刻々と様子が変わってゆく自然の姿の今をカメラに収めたく、ベランダの隅の物入れの上に乗ってシャッターを何回も切ったのです。
でも、どんなに工夫をしてシャッターを切っても実際の情景を捉えることは不可能で、微妙な立体感や繊細な陰影、奥の深い色合いなどは生の目でしか見ることが出来ない一瞬の芸術なのでした。
・・・写真ではこんなものかな?・・・
カメラを置いて椅子に腰かけ、じっくりと富士と雲と裾野の山々を眺めていると
「お疲れさま・・貴女もたまにはゆっくりと過ごして無我の境地になりなさい」
富士の持つオーラのようなものが私の身心に語りかけているかのように感じたのは、私自身の心がオアシスを求めていたからなのでしょうか?
それとも長い間張っていた気持ちが緩み、バレエ以外のことを受け止めることが出来る余裕が出来たからなのでしょうか?
いずれにしても自宅に居ながらにしてこのような富士山を見て感慨に耽ることが出来るなんて、私は幸せ者です。
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