発表会の日

第25回発表会は8月16日(土)に無事修了しました。

 

無事と言う意味は結果オーライという意味で、会の幕が明いてからは関係者全員の人生の縮図が展開されたといっても過言ではないのです。

 

第三者から見ればステージ上でにこやかに踊る生徒達は只々一生懸命に踊り楽しんでいるように見えても、一歩裏に回ればそれぞれのドラマがあり、緊張に震える人、笑う人、泣く人・・・

とその心の動きは様々でした。

 

今回は特に前日、男性ゲストの一人が足を骨折するという事故に見舞われ、!!!大変・・・

でも、そこは男性ゲスト達はプロ。

チームワークを発揮して、急遽他のゲストが助っ人を申し出てくださったのです。

 

それでも、生徒達にとっても指導者である私にとっても一晩でパートナーが変わるという事は一大事で、翌16日は朝から緊張感がみなぎっていました。

 

怪我でキャンセルを余儀なくされた男性ゲストのいたたまれない気持ち。

代わりを申し出てくれた男性ゲストの重責感。

パートナーが変わっても自身にとって最高の踊りを踊りたい生徒の不安と希望。

 

そんな窮地に少しでも役に立ち作品を成功させようと結束を固めて頑張った周りの生徒達と当事者の心が一つとなり、結果として作品は盛り上がり発表会のレベルとしては大成功であったと私は確信しています。

 

開演中はハラハラしながら見守っていた私ですが、終わってみればすべてがすんなりと運んだ発表会よりも今回のようにトラブルを伴った会の方が、より人間の味わいの濃さを感じることが出来て意味深い会になったと感動すら覚えています。

 

キッズ科、児童科の生徒達は本番の緊張感の中に於いても沢山の笑顔が楽しそうで、心配事で走り回る私の心を癒してくれていました。

 

今後、スタジオの生徒達には更にクラシックバレエの基礎を積み上げて、次の会には確実な進歩の結果を披露してもらいたいと切に望み、私も一緒に頑張っていくつもりでいます。