ロバート・ハインデルの魅力

<現代のドガ>と呼ばれている故ロバート・ハインデル氏は主に舞踊家を描くことで世に知られた画家です。

 

生前、来日された時には、よく牧バレエ団にも訪れてリハーサルをスケッチされていたのを覚えています。

 

気品のある物静かな方で牧バレエ団では佐々木想美さんをモデルにされることが多く、完成した絵の中には新聞にもとりあげられるものもあり好評を得ていました。

 

彼の絵の販売を取り扱っている(株)アートオブセッションはジャパン・ダンスコンペティションの協賛に参加してくださり、<ロバート・ハインデル賞>としてハインデル氏の絵を提供してくださっています。

 

ハインデル氏の画集(写真、上段)にはダンサーの躍動感、表情はおろか心の機微までが斬新な筆使いによって描き出されており、特にバレエの世界に長く生きてきた私は彼の芸術に感動するばかりです。

 

油彩画は価格も一流で私などにはとても手が出せないのですが、限られた何点かは原画を版画のようにコピーしての販売があります。

そういった類のパンフレットのなかから選んで、このたび買い求めたのがご紹介した写真の絵です。

 

写真の絵の題名は<ドロ―イング フォー ロメオ&ジュリエット>1988年制作 

モデルはマーゴット・フォンティーンとルドルフ・ヌリエフ

 

素描きを生かしたスケッチ風の絵にも関わらず何ともいえない情感が溢れでており、今は我が家のリビングに飾ってあるその絵を目にする度に私の心は癒され、バレエそのものにも意欲をかきたてられています。