浅川仁美さんが他界されていたことを、不覚にも私は知りませんでした。
何故知ることになったかと言うと
上野水香さんとのメールで
「東京バレエ団の海外公演でお会いしました。今年の5月にも<ザ・カブキ>でストゥッドゥガルトに行くのでお会い出来るかも」
「あら!それじゃあお手紙とプレゼントを持って行ってね。随分ご無沙汰してしまっているので・・・」と話がまとまり
急に懐かしくなってインターネットで<浅川仁美>を検索してみたのがきっかけで、知ることになったのです。
パリでの私と仁美さんの話の続きです。
突然、ランチの誘いを受けた私は驚きと嬉しさと、少し・・何故?・・と言う複雑な気持ちのまま彼女のアパルトマンまで行きました。
道すがらに仁美さんは
「最近パリに留学してくる日本人は本当にバレエの勉強を目的に来たのかどうか解らない人が多くて、ウチは関わらないことにしていたの。でも加藤さんは真面目やしバレエに情熱をかけてはって、ウチで良かったらなんでも相談して」
と言ってくれたのです。
心細かった私は急に100人の味方を得たような嬉しさでいっぱいになりました。
その日をきっかけに私と仁美さんの親密な関わりが続いていくことになり、私はバレエの事ばかりか、人生に関する多くのことまでを学ばせていただく幸せを彼女からいただいたのです。
昼食は仁美さんの手料理。
以前からの友人のように打ち解けて話し合いながら、勿論彼女のフランス家庭料理も最高に美味しかったです。
その3に続く
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