今日、12月10日(火)12:00より東京都港区の善光寺にて武者小路辰子さんの告別式が行われ
私も出席し、お焼香をさせていただきながらご冥福をお祈りして参りました。
辰子さんは故武者小路実篤氏のご息女にして有紀子さんのお母様でした。
そして有紀子さんは私が牧阿佐美バレエ団に入団してから長きに渡りともに踊った仲間の一人で、入団して初めて抜擢していただいた「パキータ」の主役をWキャストで競い合った記念すべきライバルでした。
有紀子さんは自身はクラシックバレエの専門家として活躍する一方、歌舞伎の大ファンで時間さえあれば7時間もの上演時間をものともせずに足しげく歌舞伎座に通われているほどでした。
そうしているうちに名門 武者小路家のご息女ということもあって当時の中村福助氏(現在は中村梅玉氏)との縁談がもちあがり、とんとん拍子にまとまって目出度くご結婚されたのです。
当然のことながら、バレエ界は引退して梨園の妻に専念なさいました。
それでもバレエ団との縁が途切れることは無く、ほとんどの公演やイベントには必ずと言ってよい程出席なさるばかりか何かにつけて協力を惜しまず、バレエ団にとっては永遠の身内といっても良いくらいの存在の方です。
この関係はこれからも変わることは無いでしょう。
両親や身内に先立たれるのは順番とはいえやはり耐え難い寂寥感は否めませんが近い将来、有紀子さんにはこの悲しみから立ち上がって又バレエ団の公演でお元気な姿を拝見したいと願っています。
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