コンクール

11月14日~15日に横浜の県立音楽堂で<ヨコハマ・コンペティション>クラシック・バレエ部門の審査と結果発表が行われました。

 

私のスタジオからも10名の生徒達が出場し、それぞれの審査結果に泣く者 笑う者 と子供達にとっては凝縮された人生を味わう一瞬でもありました。

 

私自身といえばコンクールには子供のころに一回だけ出場したことがあります。

そのころの(57年前頃)コンクールは日本では東京新聞全国舞踊コンクールだけで、私は4人でのグループ参加で「令嬢の馬乗」という創作を踊りました。

結果についてはほとんど記憶が無く、従って予選を通過したかもさだかではありません。

その頃の私の心は幼くバレエは楽しむばかりで何時も先生たちに「サッチャンは意欲や競争心が無い!」とハッパをかけられてばかりいました。(そんな子が今はバレエの先生)

 

現在は空前のコンクール流行で一年間に全国で行われるコンクールの数は大小合わせてゆうに100を超えています。

受容があるから供給があるといえばそれまでですが、チョット異常かな?とも思います。

当の子供たちはその目的により、より闘志が増して通常より稽古量も大幅に増え、コンクールが終了するまでには結果の如何を問わず確実に上達します。

 

それではコンクールに関わらないとバレエは上達が遅くなってしまうのかというと私は・・・そうとは限らない!・・・と思っています。

コンクールは目的意識を刺激してマンネリ化しやすい日々のレッスンに栄養剤を注入したのと似ていますので、もともと心も身体も栄養が足りている人には<あえて必要は無い>とも言えます。

 

とかく人は華やかな表にばかり憧れ、急ぎ足になってしまい勝ちですが華やかな表にはより地道な裏が存在することも忘れずにそれぞれの道を進んで行って欲しいと願っています。