昨日 ”チャイコフスキー記念東京バレエ団公演を観てきました。
上演作品は「エチュード」「カルメン」の2作で「エチュード」では当スタジオ出身の上野水香さんが主役を演じ「カルメン」ではカルメン役にシルヴィ―・ギエム ホセ役にはマッシモ・ムルが熱演して観客を魅了しきっていました。
水香さんが牧阿佐美バレエ団から東京バレエ団に移籍して早10年が経過しており、私が彼女の踊りを見るのも10年振り。他家に嫁いだわが子の生活振りを見るような心境で客席に座りました。
久振り見た彼女の踊りは私の目に、10年前の彼女がそのままステージにいて<10年間>という時間を飛び越えてしまったように思えるほど上野水香そのものでした。
嬉しいような、チョットつまらないような不思議な感覚でしたが、私が教えていた頃の彼女の面影が全く変化してしまっていたらきっと寂しい思いをしたに違いありません。良かったのです。
さてマッツエック振付の「カルメン」は主役のギエム マッシモの表現も動きも素晴らしいですが、なんといっても演出・振付の斬新さとアイデアの面白さに感動しました。
ギエムは40歳代後半の筈。トウシューズこそ履いてはいないものの身体の隅から隅までを使い切っての表現と所々にちりばめられた繊細な動きは微塵も年齢を感じさせません。
生まれ持った才能があるにしても、ここまでのものを維持してこられた彼女の努力と意思に敬意と称賛を送りたい気持ちでいっぱいでした。
・・・で、思いました。「やっぱりバレエは素敵!私はバレエが大好き!」と。
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